ホーム ウルトラがいちゅう大百科
蚊を侮ることなかれ
ウェストナイルウィルス
1999年にアメリカで流行しはじめたウェストナイルウィルス病は、汚染地域を拡大し続けています。もともと、アフリカの風土病であったこの病気が、どうして大西洋を越えて北米で流行したかには、次の3つの説があります。
上記の「蚊の移動説」通りだとすると、ウィルスを持った蚊が大陸に渡り、人間か鳥を刺し、その体内で増殖したウィルスを、もともと地元にいた蚊が伝播して広がったと考えられます。鳥にもうつることが、この病気の陸地での拡大を容易にしているうえ、このウィルスを媒介する能力のある蚊は、31種にも及ぶと言われ、このことも、北米で流行した理由だと思われます。