ユスリカ

生態と種類を知る

口や消化器が退化しているので、モノを食べることができません。
蚊と同様に後ろ羽はしゃもじの形をした、「平均」に変形。
体長1~10mm(ユスリカ)

ユスリカってどんな虫?

非常に種類の多い昆虫で、日本では約2,000種が確認されています。ユスリカという名前は、水中で育つ幼虫が体を揺するように動かしている様子からつけられました。
成虫は、蚊とよく似た大きさや姿をしていますが、蚊のように人や動物を刺したり、血を吸うことはありません。だから一見、人には害のないように思われるかもしれませんが、ユスリカの死骸が原因で、アレルギーを引き起こすこともあるので注意が必要なのです!!
また、光に誘引される性質を持つため、夜になると店舗の明かりや外灯に集まっている光景をよく目にすると思います。

ユスリカの一生(セスジユスリカ)

ユスリカは河川や側溝などの水域で発生します。
生活排水などで汚れた「どぶ川」で大量発生することも!

頭の上にたかられた…なんてことはありませんか?

夏の夕暮れ時になると群れをなして飛び回る虫を見たことはありませんか??
それは「蚊柱」と呼ばれていて、正体はユスリカの大群なのです。
オスの成虫は周辺と違った目印を探して、その目印の上に蚊柱を作ります。夕方、白い車の上に蚊柱が立ったり、道路上の人の頭の上に蚊柱が立つのも、周囲と違うコントラストが目印になっているからです。