使い捨てカイロ
温まる仕組み / 貼る場所による効果的な使い方
カイロのしくみや効果的な使い方を知って、上手に活用しましょう。
カイロが温まる仕組みって?中身はこんなものだった!
鉄製の物を水で濡れたままにしておくとさびてしまうのは、みなさんよくご存じだと思います。
ではなぜ鉄はさびるのでしょうか?実は、鉄が空気中の酸素と反応して酸化し、酸化鉄になるという化学反応が起こっているのです。そして、化学反応が起こる時に出る熱を利用したのが「使い捨てカイロ」です。鉄の性質を上手に利用して作られているのですね。
ではなぜ鉄はさびるのでしょうか?実は、鉄が空気中の酸素と反応して酸化し、酸化鉄になるという化学反応が起こっているのです。そして、化学反応が起こる時に出る熱を利用したのが「使い捨てカイロ」です。鉄の性質を上手に利用して作られているのですね。
カイロの成分と役割
カイロの中には、鉄粉・水・活性炭・木粉・塩類が入っています。メインの成分は、さびる(酸化する)ことで熱を発生する鉄粉です。他の成分は酸化をサポートするもので、適切な温度や持続時間が得られるように、工夫して配合されています。
成分 | 役割 |
---|---|
鉄粉 | さびることにより発熱する。 |
水 | 鉄粉と反応して、さびる速度を速める。 |
活性炭 | 酸素を吸着して濃度を高め、さびる速度を速める。 |
木粉 | 保水剤となり、さびる速度を速める。 |
塩類 | 触媒となって、鉄粉がさびる速度を速める。 |
貼る場所を選んで、賢く温まろう!
-
首
太い血管があるため、首を温めることで、全身が効率よく温まります。また、首を前に曲げた時に、首と背中の間に骨が飛び出しているところがあります。ここには「大椎(だいつい)」という全身を温めるツボがあります。
-
背中
肩から背中にかけて僧帽筋という大きな筋肉がありますが、冷えると血流が悪くなり、筋肉が固くなってしまいます。そんな時は、肩甲骨の間を温めましょう。背骨に沿って2枚並べて貼ってもいいですね。この辺りにはいくつものツボがあるので、一石二鳥です。
-
お腹
全身が冷える時、おへそより指2本分下にある「気海(きかい)」というツボを温めるのが効果的です。毎日温めることで、常にコンディションが安定して、元気に過ごせる魔法のツボと言われています。
-
腰・お尻
腰は、冷えによる不調を感じやすい場所です。おへその真裏には「命門(めいもん)」というツボ、そこから指2本分外側には「腎兪(じんゆ)」というツボがあります。この辺りをカバーするようにカイロを貼ると、腰全体を温めることができます。
-
足
冷えやすい足の中でも、特に指先は温めたいポイントです。全身を温めるには、太い血管がある足首のくるぶし周辺を温めるとよいようです。内くるぶしの後ろ、アキレス腱との間のくぼみには「太谿(たいけい)」という冷えによいと言われるツボもあります。
金鳥 使い捨てカイロ「どんと」に関するQ&A
- どんとのゴミ分別方法は?
- 各自治体(市町村)によって廃棄方法が異なります。
詳しくは各自治体にお問い合わせください。 - 低温やけどを防ぐには?
- 低温やけどは触れていて温かく心地よいと感じる温度でも生じるやけどで、触れている時間や圧力などによって症状は異なりますが、紅斑、水疱等の症状を伴うことがあります。ひどい場合は皮膚細胞が壊死することもあります。カイロを当てた部分をベルトやサポーター、ガードルなどで圧迫すると血流が抑えられ、皮膚の感覚が鈍くなるため低温やけどを引き起こしやすくなります。低温やけどを防ぐには(1)カイロを直接肌にあてない。(2)カイロのあたってる場所を圧迫しない。(3)一ヶ所に長時間カイロをあてない。(4)熱いと感じた時はカイロをすぐにはずす。等使用上の注意をよく読んでお使いください。就寝時のご使用やお子様・高齢者・血行障害のある方は特にご注意ください。
使用上の注意
- 低温やけどは、体温より高い温度の発熱体を長時間あてていると紅斑、水庖等の症状をおこすやけどのことです。自覚症状をともなわない場合もありますのでご注意ください。
- 肌に直接貼らないでください。
- 就寝時は低温やけどしやすいので、使用しないでください。
- 幼児や身体のご不自由な方、皮ふの弱い方等が使用される場合は低温やけどに特にご注意ください。
- あつすぎると感じたときはすぐにはがしてください。
- 幼児など自分ですぐにはがせないような場合でのご使用は十分ご注意ください。
- 糖尿病など、温感および血行に障害をお持ちの方は、やけどの恐れがありますので、医師または薬剤師にご相談ください。
- 使用後は市区町村の区分に従ってお捨てください。
- 外袋を破るとすぐ発熱が始まりますから、必ずご使用直前におあけください。
- 外用ですから、内袋を破って内容物を出したり、口に入れたりしないでください。
- 万一内容物が眼に入った場合には、眼を水洗し医師にご相談ください。