まず、殺虫力を持つアレスリンという化合物を含ませた植物性の粉末と木粉、植物性の糊(粉末)をミキサーで混ぜ合わせることから始まります。
イラスト出展:日刊工業新聞社モノづくり解体新書五の巻
およそ30分間混ぜ合わされたベージュ色の粉末は、次ぎにエッジランナー(捏和機)に移され、緑色の染料と水を加えて練り合わされます。 ここでは、できるだけ少ない水分で仕上げるために、重さ400kgのドラムで押しつぶしながら約15分間練るのです。
手で握ると指の跡がつく程度の柔らかさに練り上げられた原料は、押し出し機に送られて厚さ5mm、幅30cmのシート状に押し出されます。
押し出されたシートはコンベアに乗って打抜機へ送られ、2つの渦巻が組合わさった形に打ち抜かれるのです。
この段階での渦巻は、まだ50%近くも水分を含んだ柔らかい状態ですから、次ぎに乾燥工程におくられます。 乾燥工程では、渦巻を乾燥網に乗せ、外気を導入した乾燥室で2日間自然乾燥させます。
重量、燃焼時間、有効成分量などの品質検査が行われます。
梱包・チェック・箱詰めされ、出荷されます。 こうして出来上がった製品は、1つ1つ丁寧に梱包され、 チェックの後、全国の取り扱い店舗へと出荷。 皆さまの家で、お役に立てる日を待っているのです。