サステナビリティ

除虫菊が結ぶセルビアとの友好関係を今後も持続発展させ、国際交流に貢献。

除虫菊はもともとセルビア(旧ユーゴスラビア)が原産地で、第一次世界大戦までは世界一の輸出国でしたが、大戦の影響によって輸出が減少したこともあり、日本が世界一の除虫菊輸出国となりました。その後、上山英一郎はユーゴスラビア王国から除虫菊の取引協定を提案され、これに応諾して、大阪駐在ユーゴスラビア王国名誉領事に任命されました。現在は在大阪セルビア共和国名誉総領事館の役割を当社が担っています。
このような歴史を背景に、除虫菊を架け橋として育んできたセルビアとの交友関係を、これからもさらに発展させたいと考えています。

サステナブルな未来に向けて、環境配慮・健康支援・文化振興を推進。

環境配慮については、自然に深い関わりを持つ企業として、昨今SDGsが広く注目されるずっと以前から、様々な取り組みを進めてきました。
製品容器におけるプラスチック使用量削減や再生素材の活用、和歌山工場におけるソーラー発電、製造工程で発生する水の再利用、創業の地である和歌山県との取り組み事業として行っている森林環境保全活動「未来の森」、尾道市での除虫菊栽培保存活動から、物流体制の見直しによるCO2排出削減・・・など、今後も多様なアプローチで取り組んでいきます。
さらに、日本WHO協会への援助をはじめ、地域文化の育成として日本三大祭りのひとつ「天神祭」での「能船」への協賛やBリーグ「大阪エヴェッサ」へのスポンサー参加など・・・様々な健康支援や文化振興活動を通じて、社会との密接な関係を築きあげています。

  • セルビア共和国名誉総領事館の真鍮製看板

  • 除虫菊を栽培保存(尾道市立美術館内)

  • Bリーグ「大阪エヴェッサ」にスポンサー参加

  • 物流の効率化

  • 和歌山工場のソーラー発電

  • 森林保全活動

  • 『天神祭』での能船協賛(大阪)

  • 「入谷朝顔まつり」とタイアップ(東京)

各分野の発展に貢献した次世代に継承すべき技術

当社が発明し、世の中へ送り出してきた商品は数々存在しますが、その中で長年の功績が認められ、科学技術の世界、化学の分野、デザイン業界から評価をいただくことができました。
これらに代表されるように、1世紀以上もの間、KINCHOは世の中に貢献できる商品の開発を目指し続け、今日までやってまいりました。このような賞をいただけたKINCHOブランドに誇りを持ち、今後も、未来を見すえた新しい製品作りに挑戦し続けます。

『重要科学技術史資料(未来技術遺産)』に登録
(2013年)

国立科学博物館

日本の科学技術の発展を示す貴重な資料の保存を図るとともに、科学技術を担ってきた先人たちの経験を次世代に継承していくことを目的とするもの

対象:金鳥の渦巻他 「世界初の除虫菊を含む蚊取線香及び関連資料」
〈登録番号:第00135号〉

【重要科学技術史資料(未来技術遺産)】に登録

『化学遺産』に認定 (2017年)

公益社団法人 日本化学会

日本の化学と化学技術に関する特に貴重な歴史資料を遺産として次世代に伝え、化学分野の技術と教育の向上・発展に寄与することを目的とするもの

対象:金鳥の渦巻、キンチョール他 「日本における殺虫剤産業の発祥を示す資料」
〈認定化学遺産:第041号〉

【化学遺産】に認定

  • 棒状蚊取り線香

  • 金鳥の渦巻(大正8年ごろ)

  • 除虫菊栽培書

  • 日本初のエアゾール殺虫剤

  • 実験ノート

『グッドデザイン・ロングライフデザイン賞(経済産業省製造産業局長賞)』を受賞 (2011年)

公益社団法人 日本デザイン振興会

人々に愛され支持され続けた道具や機器を明日の生活という視点から再評価し、顕彰することにより、ものづくりと私達の生活を見直す契機を提供するもの

対象:金鳥の渦巻
〈受賞番号:11L01018〉

【グッドデザイン・ロングライフデザイン賞】を受賞