マダニ

生態と種類を知る

マダニは、身近な害虫である屋内塵性ダニ類やイエダニと同じ『ダニ』の一種で、動物から吸血します。
マダニの生息場所は山の中をはじめ様々で、身近な所では、おうちの庭、畑、公園などにも生息しています。
マダニは草の上などで待ち伏せ、近くを通った動物に取り付き血を吸います。
体長2~3mm

吸血量は自分の体重の100倍以上!

吸血前

吸血後

マダニの一生

マダニはオス・メスともに、孵化してから死ぬまで動物の血液をエサとします。
また、数ヶ月~数年は何も食べずに生きることができる、飢餓に非常に強い虫です。
マダニの多くは、春から秋(3月~11月)にかけて、活動が活発になります。

マダニが媒介する感染症

現在、日本国内ではマダニが人に媒介する感染症として12種類が知られています。
その中で2013年にマスコミ等で取り上げられたことがきっかけで話題になったのが、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)です。2017年には猫からの感染事例も初確認されました。

SFTS(重症熱性血小板減少症候群)とは?
・2009年に中国、2013年に日本で初めて感染者が確認されたマダニ媒介性感染症です。
・主な症状は発熱と消化器症状で、重症化すると死亡することもあります。
・SFTSの発生状況や診断、治療法等は、多方面に渡り研究調査が実施されている状況です。

マダニ媒介性感染症にかからないために

マダニ媒介性感染症にかからないためには、次の2つが重要です。

(1)マダニにかまれないようにする
山林等に入る際は肌の露出をできるだけ少なくしましょう。
山林等で着用した衣類は屋内に持ち込まず、帰宅後は速やかにシャワーを浴びましょう。
人体用虫よけ(プレシャワーシリーズ虫よけキンチョールシリーズ)を使用しましょう。
(2)マダニを駆除する
見つけたマダニは、スプレー式殺虫剤(ダニがいなくなるスプレーキンチョールゴキブリがうごかなくなるスプレーなど)で駆除しましょう。