ホーム ウルトラがいちゅう大百科 蚊を侮ることなかれ ジカ熱
「ジカ熱」は「ジカウィルス」によってひきおこされる感染症で、「ジカウィルス」は1947年に、ウガンダのジカの森に住むサルの体内から発見されました。
ウィルスが発見されてから感染の報告はほとんどなかったのですが、2007年のミクロネシアのヤップ島での大規模感染により「ジカ熱」は世界でも広く知られるようになりました。
現在、ブラジルや中南米を中心に急速に感染が拡大しており、世界的な問題となっています。
ジカウイルスは、ネッタイシマカや、日本にも広く生息しているヒトスジシマカといったヤブ蚊によって媒介されるといわれています。
日本での国内感染は現在のところ確認されていませんが、今後日本での感染の可能性も否定できません。
ジカ熱に感染しても、約8割の人が発症しないといわれています。
発症すると発熱や発疹、関節痛などの症状がでますが軽度なことが多く、自然に治るようです。
ですが現在感染の拡大している中南米では、神経障害の発症や、妊婦さんの感染により胎児に影響がおこるなど、ジカウイルスとの関連が疑われる疾患が増えているとの発表もされており、注意を促しています。