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ウルトラがいちゅう大百科
蚊に刺されちゃった!
害虫コラム:蚊
蚊がチクリ!なんともたまらないかゆさですね。あのかゆみは、蚊の唾液が原因。蚊は、人の毛細血管にハリのような口を突き刺して血を吸いますが、このとき唾液を出します。この唾液は、刺したときに人に痛みを感じさせない麻酔作用や、血が空気にふれて固まるのを防ぐ作用など、いろんな成分が含まれています。これが、人の体のなかに入ると、その部分がアレルギー反応を起こし、“かゆく”感じるのです。
しかし、蚊の本当の恐ろしさは刺されて“かゆい”とか、耳もとで聞こえる“プ〜〜ン”という音で夜眠れないということではありません。現在日本人の多くが幸か不幸かそのこわさを実体験としては知りませんが、蚊は病原体を運び、人やペット・家畜に病気をもたらし、生命や健康をおびやかす恐ろしい虫です。
たとえば、日本脳炎はコガタアカイエカが媒介する伝染病です。この病気にかかると微熱や頭痛が起こり、やがて悪寒と40度もの高熱が出て重篤な状況を示します。このほかにも蚊が原因となる病気として黄熱病やデング熱、マラリア、フィラリア、ウエストナイルウィルス熱症、チクングニア熱など、たくさんあります。
ウエストナイルウィルスの大西洋横断は、保菌「蚊」の無賃乗車が原因?
ウエストナイルウィルス熱症は日本脳炎によく似た症状の感染症で、都市化していると思われるアメリカで'99年頃から発生し、2002年にはアメリカで数千人が感染し、その内200人以上の死者が出たことは記憶に新しいと思います。
このウィルスは1937年にアフリカで発見され、蚊を媒介として人や鳥、馬などに感染します。蚊に刺された後、潜伏期間は3〜15日、一般的に3〜6日間程度の発熱、頭痛、筋肉痛、筋力低下、食欲不振などの症状が見られますが、1週間程度で回復するケースが多いようです。ただ高齢者や体力の無い人を中心に高熱や、麻痺、昏睡から髄膜炎、脳炎症状を起こし、死に至ることもあり全米で大きな問題になりました。
もし夏休みにアメリカへ旅行する計画のある人は蚊取線香や「カトリス」、「プレシャワー」などを携行し、蚊に刺されないように注意してください。
もともとアフリカの風土病だったこの病気が、なぜ大西洋を越えてアメリカで流行したのか。いろんな説がある中で最も有力なのが、「ウィルスを持った蚊が飛行機や船、特にコンテナ貨物の中に乗って海を渡った」という説です。ウエストナイルウィルスを媒介する能力がある蚊は、イエカ属を中心に40種以上に及ぶと言われ、日本で一般的なアカイエカも媒介しており、今後、日本で流行する危険性も充分にあると考えられています。