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A:アリどうしが出会うと、触角を突き合わせて同じ巣の仲間か敵かを判断する。
B:暗いところにいることが多いので、目は発達していない。
C:腹の中には、仲間に分け与えるためにエサを溜めておく、素嚢(そのう)という器官がある。
アリは多種多様
身近な場所で、地面をはっているアリたちを観察してみましょう。大きいアリや小さいアリ、黒いアリや茶色いアリなど、きっと思っていた以上にたくさんの種類が見つかります。それぞれに生活も違えば好きな食べ物も違い、ゆずり合ったりケンカしたりしながら住み分けているのです。
ところが、近年アルゼンチンアリという外来種が日本各地に増えています。アルゼンチンアリは繁殖力がとても強く、そこに住んでいた様々なアリたちを全員追い出してしまう性質があります。アリの多様性が失われてしまうとして大きな問題になっています。
また、毒針を持つ外来種ヒアリが、海外からの積み荷にまぎれてたびたび侵入しているので、広がらないよう警戒が必要です。
お部屋の中にアリがいる!
家にアリがいると、外から入ってきた?と思いがちですが、イエヒメアリ、ルリアリなど人家に居候する不届き者もいます。
黄褐色の小さなイエヒメアリは家の中に住み着き、人様の食べ物なら手当たり次第になんでも失敬、複数の女王がいてどんどん増えてしまう困り者。浮いた壁紙と壁の間、引き出し、ノートパソコンのすき間、スイッチやコンセントの中など、あらゆる隙間にひそみます。アリというと地面に巣穴をほるイメージがありますが、イエヒメアリの巣はとても「雑」。成虫、幼虫、卵が1ケ所に固まっていて、餌のカスが散らばっているだけなのです。
家の中に住み着いたアリには、毒エサタイプの殺虫剤がおすすめ。アリは食べた餌をお腹の「素嚢(そのう)」という袋に溜めて巣に戻り、吐き戻して仲間にあたえるので、仲間のアリまでまるごと殺虫することができます。
羽アリが出現!
羽アリは新しい巣の王と女王の候補です。通常一年に一度、出会いと新天地を求めて、巣から一斉に多くの羽アリが結婚飛行をします。アリの種類によって飛び立つ時期が違うので、真冬を除く一年中、何らかの種類の羽アリが出現しています。
噛んだり刺したりはしませんが、大群が光に寄せ集められたり、家の中に入ってきたりして、不快な思いをすることも!
羽アリといえばシロアリを連想する人が多いのですが、シロアリの羽アリは4-6月に発生し、アリとは形が異なります。

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